全新型大容量ターボ分子ポンプ

新しい超高効率大容量ターボ分子ポンプを搭載することで、ヘリウムガス、水素ガス、窒素ガスをキャリアガスとした場合の機器性能をさらに向上させる。イオン源と四極ロッド質量分析器がそれぞれ排気する差動式真空システムを採用し、いかなるキャリアガス条件下で最適な質量スペクトル状態を実現することを保証することができる。

農薬質量クロマトグラフィー（5μg/L、SIMモード、水素をキャリアガスとする）

高性能イオン源

特許の高輝度イオン源は高感度と高安定性の分析結果を得ることができる。イオン源を交換する必要がなく、簡単にイオン化モードを切り替えることができます。新しい「Quick-CI」機能は、CIモードを利用して化合物の分子イオンを迅速に取得し、定性情報の正確性をさらに強化することができる。定量と定性の面では、質量分析の限界を発揮する。

特許の遮蔽板技術はフィラメントから発生する放射熱と電位電圧を効果的に隔離し、イオン源の活性部位の発生を回避し、安定性の高いイオン化空間を提供することができる。

通常EIイオン化方式では化合物の分子イオンを得ることが難しく、Quick-CI機能を用いて、急速にCIイオン化方式に切り替えてデータ収集を行って関連情報を得ることができる。

カシノン類に属する塩酸塩標準品（3，4−メチレンビスオキシフェニルメチルアミンペンタノン）のEI質量分析図（左）とCI質量分析図（右）

高性能ガスクロマトグラフ

室温補償技術を用いた高精度電子流量制御（AFC）により、長期的に安定した保持時間を確保する。また、定線速度制御モードでは、カラム温度タンクの温度が変化しても、キャリアガスの線速度を一定に保ち、最適なGC分離条件を実現することができる。

高速走査制御技術Advanced Scanning Speed Protocol（ASSP™）

高速でデータを収集する場合、四極ロッドのバイアス電圧を自動的に最適化し、10000 u/sec以上の走査時の感度の低下を効果的に抑制する。従来の機器に比べて感度が5倍以上向上している。特にFast-GC/MS分析、ScanとSIM同期データ収集のFAST分析、及びGC×GC-MSの応用において、スキャンデータの感度と質量スペクトルの正確性を著しく向上させた。（特許：US6610979）

異なる走査速度でのクロマトグラム強度変化
10000 u/sec以上の走査速度では、ASSP機能を利用して、最適電圧でイオンを加速し、イオン信号強度を保持し、全質量範囲で信号強度の低下を抑制した。

インテリジェント化ソフトウェアGCMS Insight

GCMS Insightソフトウェアは、方法の作成からデータ処理までの統合された分析プロセスを提供し、日常の分析作業を飛躍的に変更します。

多成分の分析方法を簡略化する

自動メソッド作成機能「Smart SIM」は、保存時間に基づいて最適なSIM分析条件を自動的に生成します。大量の化合物を分析するにはいくつかの方法が必要な場合、「Smart SIM」機能を利用して方法を簡略化し、感度に影響を与えないように開発することができます。分析回数を大幅に減らし、実験時間を短縮し、作業効率が著しく向上した。

Smart SIMデータベースとGCMSの分析方法の併用をサポートする。

従来のパケット方式に比べて、Smart SIMパケット方式は高感度、高精度の定量結果を実現することができる。434種類の微量化合物を分析する際にも、優れた再現性と正確な標準曲線を得ることができ、検出能力を著しく向上させることができる。

LabSolutions Insightインテリジェント化マルチデータ解析ソフトウェア

LabSolutions Insightは、データ有効性の検証と多成分定量結果の評価機能を備えたマルチデータ解析ソフトウェアです。
すべてのサンプルの定量情報と対応するクロマトグラフィーを同期して表示し、基準超過結果を異なる色で識別し、全定量結果をより直感的に概観し、分析時間を最大限に短縮する。

→LabSolutions Insight紹介

マルチデータ解析の効率化

LabSolutions Insightソフトウェアにより、サンプルファイルの定量値とQC結果を並べて出力することができます。すべての特定の目的物のクロマトグラムを概観し、サンプル情報を直観的に検査し、評価し、マルチデータ分析体験を改善する。色表示機能はサンプル中の異常値を迅速に識別し、その結果を再審査することができる。

直感的なデータ精度管理

ソフトウェアには基準を超えた目標物を自動的に表示する機能が内蔵されており、目標物の定量結果とソフトウェアによりサンプルの制限値の比較を設定し、容易に不合格サンプルを識別し、さらなる結果評価を行う。指定された結果値の範囲を5色でカスタマイズでき、異なる色で表示された結果値を通じて、サンプル中の目標物の基準超過状況とQC結果をより直感的に表示することができる。標準曲線フィッティングを調整し、クロマトグラフィーピークを手動で積分すると、最新の結果データも同期して出力されます。

カラー寸法定量結果の例

表示の設定により、カビ臭物質を含む水質基準値（0.0000001 mg/L=10 ng/L）を警告濃度値に設定し、水質基準値の10分の1（0.000001 mg/L=1 ng/L）を注意濃度値に設定した。水質基準値の10分の1を超える化合物が出現するとオレンジ色で表示され、水質基準値を超える化合物は赤色で表示される。異なる色標識により、簡単に定量結果を判断することができる。

マルチクライアントシステム

ユーザはクライアントコンピュータを介してLANまたは他のネットワーク方式でサンプルのデータ結果を遠隔閲覧し、遠隔診断する。マルチクライアントシステムでは、任意のクライアントを用いて実験分析やデータ結果の検証を行うことができる。システムは実験分析とデータ処理ユニットを有し、異なるオペレータの作業ニーズを満たし、作業効率を著しく向上させる。