地球表面の熱流束と蒸発は気象と水文研究の分野で重要な意義がある。感熱流束は大気中の温度の変化を引き起こし、この影響は異なる高さの大気温度を測定することによって検出することができる。潜熱フラックスは水蒸発と植物蒸発の作用結果である。そのため、感熱フラックスは通常蒸散とも呼ばれる（ET）は、地表エネルギーの主要な構成部分である。

もととしてLAS/XLASのアップグレード製品、Kipp&ZonenのLAS Mk IIは大口径シンチレータであり、100 m ~ 450 mの距離で大気感熱流量と乱流（Cn 2）を長期連続的に観測することができ、エネルギー平衡研究と蒸発量モニタリングに正確なデータを提供する。LAS Mk IIを利用すると、測定プロセスは非常に簡単で効率的になり、優れた環境適応性は、蓄電池やソーラーパネルなどを装備するだけで野外で長期的に安定して動作することができる。
LAS MkⅡはデジタル自動処理ユニットを内蔵し、測定データの自動処理、感熱フラックス、Cn 2などの関連パラメータの自動計算を実現でき、内蔵のデータ収集器は数ヶ月の測定データと計算結果を記憶することができる。この製品のために開発されたEvationソフトウェアは、ユーザーがリアルタイムデータをグラフィカルに簡単かつ直感的に見ることができ、データポスト処理機能を提供することができます。また、LAS Mk IIには液晶ディスプレイとキーボードが標準装備されており、測定されたデータをリアルタイムに表示し、機器の設置を容易にすることができ、追加の機器を現場に持ち込んで設置や校正を行う必要はありません。
LAS Mk IIにはRS-232/422デジタルインタフェースが装備されており、機器の遠隔制御を実現することができる。アナログ出力インタフェースはまた、デバイスをほとんどのデータ収集システムに接続することができ、新しいまたは既存の測定ネットワークに容易に統合することができる。

特 点:

lシンプルな構成で使いやすい

l発光端子と受信端子の窓を加熱し、内蔵の温度センサを加えて調整することで、冷たい環境の影響を排除

l受信側と送信側の両方にサージ、超電圧、稲妻などの標準的な保護措置があります。

lリアルタイムデータ表示のサポート

l目に安全な近赤外光源

l12 V直流給電、使いやすい

lデジタルとアナログの2種類の出力インタフェース

lコンピュータに直接接続可能

応用説明：

LASMk II大口径シンチレータ装置自体は大気屈折率とCn 2を測定でき、気象センサキット、純放射センサ、土壌熱フラックスセンサなどを追加することによって、LAS Mk II ET（Evapo-Transpiration）システムを構成することができ、同時に風速、温度と大気圧力を測定し、それによって感熱フラックスと蒸散を計算し、水文モニタリング、衛星モニタリングデータの地上検証、乱流特徴、境界層エネルギーバランス研究に用いることができる。